15分ほど見逃してしまったのでタイトルが正確かどうかは分かりませんが、千五郎さんの復活と千三郎さんの「狸腹鼓」の披きにスポットが当てられていました。
番組に気付いて見始めた時、虎真くんと竜正くんの可愛いドアップが映り、癒されました(笑)
「家族ではなくお客様に『男の子を産んでね』と言われた」とは、正邦さんの奥様(ベリーショートが似合っていました)の弁。2人は衣装蔵で遊んでいますが、これも将来「狂言をやりたい」と言ってもらえるようにとの気持ちから。何だかんだ言って「家」の重みは凄まじいのだなと感じました。
そして当主としてその重圧に一番苦しみ、アルコールに走ってしまった千五郎さん。倒れたのが3年前なんてついこの前じゃん!と思いつつ、正邦さんの「人間国宝になりたいんだったら酒やめろ」との言葉で救われた、という話にも驚きました。
萬斎さん達とは違って茂山家はほんわかした感じだと思っていましたが、その雰囲気の裏にどれほどの(自分との)闘いがあったのでしょう。
苦しいけれどそれ以上に狂言の魅力を知っていて、しかし家からは逃れられない。
歴史的にはどこの馬の骨だか分からない私にとっては、「美しいけれどある意味恐ろしい世界」に映りました。
そして千三郎さんは「親父にきちんと稽古をつけてもらうのはこれが最後でしょう」と言って「狸腹鼓」に挑んでいました。
お母様が昔撮った(それこそ35年位前?)風呂上りの千作さんと千三郎さんの背中が写った写真が何度も出ましたが、まさに父の背中を追いかけている千三郎さんを表している一枚でした。
練習の時ですら汗が顎から滴り落ちて、本番後は寝転んだまま衣装を脱ぎ、立てるようになったら酸素缶から酸素を吸う。
「美しいけれどある意味恐ろしい世界」

でも最後に茂山納涼祭(でしたっけ?)で楽しそうにしている千五郎さん、千三郎さんは、私が思い描いている2人でした。

千五郎さん、千三郎さんを中心に、時々千作さん、七五三さん、正邦さんの2人に対する言葉が入る、という構成でした。
京都の四季の風景もちりばめられていて、とても素敵な1時間でした。
またコブクロの「桜」が良いタイミングで流れるもんですから、ちょっとウルッときてしまいました。
狂言、そして茂山家ビギナーの私は「これを観たのだから、心して、でも楽しんで狂言に触れてみよう」と思う事が出来ました。
あと、何もかも捨てて京都に移住したくなりました(笑)

千三郎さんの奥様、娘さん2人がはっとするような美人さんでした。
奥様、着物姿が艶やかでした(はぁと)

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