卵の緒

2010年7月6日 読書
<卵の緒>
世間的に見たら不思議で仕方ない成り立ちですが、とても幸せな家族の様子が描かれています。

違和感を違和感として認めさせない、何となく流してしまうようにさせる書き方が、上手いと思いました。


<7’s blood>
愛人の子である七生が、まだ小学生であるにもかかわらず生きるためにみんなに愛想をふりまき、しかし決して良い子を演じているようには思えない…という微妙な状態の描き方が絶妙です。

最後の2人の別れのシーンも、最初は驚きましたが、キスをただ「好きな人と行うもの」だと思っている七生の子どもらしさに合わせた愛情表現を、七子がしたのだと考えると自然な行動だと思いました。

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