のぼうの城

2010年8月19日 読書
ほとんど主人公の「のぼう」こと成田長親についての動きが描かれていないという、不思議な作品です。

もっとも、彼は戦の前線には立たないし、戦略を次々と繰り出していく訳でもありません。

ゆるりと思うがままに生きているように見えて、深く鋭く状況判断を行い、しかしその腹の内を読む事はほぼ不可能。

一瞬格好良いと感じますが、「でくのぼう」を略してのぼうですし、巨漢の醜男。

しかし人心をがっちり掌握する性格を持ち、石田三成を事実上敗戦に追い込んだ人物だから侮れません。

戦の描写も細やかで、読むうちにどんどんテンションが上がるのが分かりました。

こののぼうを野村萬斎が演じて映画化されますが、そもそも原作とまったく違う見た目からして、どのような作品になるか期待半分不安半分です。

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