ADHDという病気、特徴、そしてそれを持つ子ども達への対応等は学んできましたが、「親の気持ち」を知る機会は今まで全くありませんでした。

教師として、子どもの気持ちを考えるのが一番最初ですが、親の気持ち・思いというものも汲みとっていけるように、そろそろならなければと考えました。
恋愛マニュアルの類は初めて読んだ気がします。

読みながら何だかこっぱすかしくなってきたのですが、結局のところ人対人のコミュニケーションなのであり、相手には敬意を払い、嫌な気持ちを起こさせないようにする事が根本的に大切なのだと気付きました。

この本に書かれていた技を使う予定は、今のところなしです(涙)

ほんたにちゃん

2010年10月4日 読書
相変わらず、私には真に理解出来ないハイテンションな作品です。

しかしところどころで、自意識過剰な主人公と自分自身が重なってしまうのが悔しいです。

「十年後の私よ、今日ここで挫折しなかった私をちゃんと後悔させませんように!」

この言葉、心にグサッと刺さってきました。

窓の灯

2010年10月3日 読書
アンニュイな空気が始まりから終わりまで漂っています。

登場人物の感情の起伏があまりないし、あってもそれに周囲は呼応しません。

何だか世捨て人の集まりみたいです。

読んだ時の自分の気分とマッチしてはいましたが、つかみどころがない作品だと感じました。

強運の持ち主

2010年9月28日 読書
占い師が主人公の、占いがベースとなっている話です。

基本はゆったりとした時間が流れていますが、強運の持ち主である彼を手に入れるために、主人公が全力を尽くしたという過去があったりして、人生がいつも単調な訳ではないというリアルさが垣間見えます。

占いは決意や思いを後押しするもの、というスタンスも私の考えと同じものなので、瀬尾作品と私は波長が合うようです。

ほのエロ記

2010年9月25日 読書
エロもつきつめると真面目に語る事が出来るんだ…というのが第一印象。

一見くだらないと思う事柄でも、鋭い視点で考察している酒井さんてすごい!が第二印象。
「やりたいこと」「できること」「やれること」の3つの輪があり、その3つが重なる部分を増やしていく。

この例えは、とてもしっくりきました。

目の前の仕事をこなすのに精一杯だったこれまでと違い、今の私には余裕が少しあります。

今のうちに、行うべき事を明確にして、また色々な事を吸収して、社会人として着実に成長していきたいです。
「美しいモノに囲まれていれば、人は自然に美しくなります」

励みになる言葉です。

また、何事も手間を惜しまずに行うという心構えが、私に足りない要素だと分かったので、そこを改善したいと思いました。
東京出身で現在は京都に住んでいるという著者の、観光客と地元民両方の視点が入ったエッセイです。

自分は京都好きだと思っていましたが、知らない行事が数多く紹介されていて、まだまだ甘かったと感じました。

恋のかけら

2010年9月13日 読書
割とサラッと読める話が多かったですが、唯川さんと豊島さんの話は心に残るものがありました。

やっぱり「恋愛小説=唯川さん」「青春小説=豊島さん」だと、他の方々の作品と比較する事で、それを改めて感じました。
久しぶりに壮大なスケールの物語を読みました。

謎が謎を呼び、しかしゆっくりとその全貌が明らかになり、そしてどんでん返しが待っている。

王道ですが、早く先を読み進めたいと思わせる展開、その期待に応える読み応えのある内容でした。

万城目さんの代表作品「鹿男あをによし」の時と同様、舞台の大阪の風景そして空気をはっきりと思い浮かべる事が出来るほどの描写も素晴らしかったです。
最初は読みづらい文体だと思いましたが、物語の内容や京都の街自体が持つ不思議さと相まって、これはこれで良い味を出していると最後には感じるようになりました。

解決や進展をみせたものよりも、謎のままの出来事や人物の方が多いというのも、心地良い消化不良とさえ思えてしまう、今まで読んだことのない物語でした。

黒髪の乙女と先輩のその後が気になります。
今与えられている仕事や環境を大事にして、しかし時には自分の意思を貫いて変化を起こす。

私が最近「このように生きたい」と考えている生き方・やり方がこの本に書かれていて、少し驚くと共に、このまましばらくは突き進んで行こうと背中を押された気分になりました。

特に親との関係について書かれていた章は参考になり、自立のための変化を起こす勇気をもらいました。
「カツマー」なる信者(?)まで存在する、勝間さんとはどんなもんだ?と思い手に取った1冊です。

新書で、内容が内容だからかもしれませんが、見事に面白いし、分かりやすかったです。

行うのが難しいと思う項目もありますが、出来る事から積み重ねていこうと考えました。
舞踏家の父と2人で暮らす娘・朔の、小学6年生という成長の時期の心を描いた作品です。

父子家庭に育ったゆえの大人っぽさ・子どもっぽさのせいで大変な目に合う朔ですが、それを自力で乗り越えようとします。

現実にはちょっと無理がある展開ですが、朔と父が持つお互いに対しての思いやりは、さっぱりしているようで深い情が感じられ、このような気持ちで家族に接する人が増えれば、不和や虐待などは起きないだろうと考えました。

のぼうの城

2010年8月19日 読書
ほとんど主人公の「のぼう」こと成田長親についての動きが描かれていないという、不思議な作品です。

もっとも、彼は戦の前線には立たないし、戦略を次々と繰り出していく訳でもありません。

ゆるりと思うがままに生きているように見えて、深く鋭く状況判断を行い、しかしその腹の内を読む事はほぼ不可能。

一瞬格好良いと感じますが、「でくのぼう」を略してのぼうですし、巨漢の醜男。

しかし人心をがっちり掌握する性格を持ち、石田三成を事実上敗戦に追い込んだ人物だから侮れません。

戦の描写も細やかで、読むうちにどんどんテンションが上がるのが分かりました。

こののぼうを野村萬斎が演じて映画化されますが、そもそも原作とまったく違う見た目からして、どのような作品になるか期待半分不安半分です。
本当に死と隣り合わせで生きていた山田さん。(残念ながら2008年にお亡くなりになっています)

私は卒論を「死について考える事は生について考える事」との考えに基づいて書き上げましたが、担当教官以外には発表で突っ込まれまくりだった事を、本を読みながら思い出しました。

しかし、そのような卒論を書いたのは間違いでも、そして前衛的でもありませんでした。

いつか訪れる死を念頭においてこそ、人はがむしゃらに生きるようになるのだから。
さらっと読めると思いきや、意外と奥が深いです。
ひとりっこでひとり娘の私ですが、著者の山神さんは、本当にほんと~に真面目な方なのだろうと思いました。

私は何だかんだで、親の愛や攻撃を、うまく受け止め、うまく受け流し、うまく無視して来れたから。
発刊からのタイムラグがあまりないため、出てくる問題をより身近に感じました。

派遣より過酷な研修・実習生の実態が出てくる章では、久しぶりにマコトのお母さんの見せ場があり、爽やかな気分になりました。

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